最初に見る数字は4つだけです。
増減だけで終わらせず、予約CTA、予約率、訪問数、電話タップを「今週どこを直すか」に変換します。
広告を増やす前に、予約導線の質を見る局面です。
予約アクション(CTA+電話)の合計が週21回(前週10回)と倍増しており、2割が来院する前提なら週4名程度の新患候補が生まれている計算です。5月速報の月間CTA26回のうち、今週だけで12回を稼いでおり、月後半にかけてペースが上がっています。課題は2点。第一に、Direct流入が95回(前週17回)と5倍以上に急増しており、計測タグの設定ミスやリダイレクト経由でチャネルが正しく分類されていない可能性があります。第二に、4月から続く予約CTA率の低下傾向(2月12%→3月6.4%→4月1.9%→5月速報2.4%)は、広告費を倍増させた4月以降の流入増に対してサイト側の受け皿が追いついていないことを示唆します。広告で人を集める力はあるので、サイト内のCTA導線を強化すれば予約数をさらに伸ばせる余地があります。
今週のペースが維持されれば、5月の月間予約CTAクリックは35〜40回程度に着地する見込みです(現在26回+残り9日で約15回)。2割来院の前提で月7〜8名のWeb経由新患候補となり、4月実績(37回・推定7.4名)と同水準かやや上回る可能性があります。ただし、これは推測であり、Direct流入の異常値が解消されると数字が変動する可能性があります。電話タップも月間19回と増加傾向にあるため、電話経由の新患も加えると、5月全体のHP貢献新患数は4月の12名を上回る期待が持てます。
良い変化 / 注意点
好材料とリスクを分けると、会議で判断しやすくなります。
予約CTAクリックが50%増
今週12回 vs 前週8回(+4回)。予約完了も11件 vs 7件(+57%)
予約ボタンを押す人が増え、実際にフォーム送信まで完了する人も増えた。2割来院の前提で週2〜3名の新患候補
電話タップが急増
今週9回 vs 前週2回(+350%)
電話での問い合わせが増えている。緊急性の高い患者や、Web予約に不慣れな層が動いている可能性
訪問者数・セッション数ともに増加
ユーザー308人(+24%)、セッション371回(+17%)
広告経由(148回、+17%)と自然検索(145回、+2%)の両方が底堅く、集患の入口は拡大中
エンゲージメント率と滞在時間が低下
エンゲージメント率57.4%(前週62.5%、-5pt)、平均滞在時間165秒(前週203秒、-19%)
増えた訪問者の一部がページをほぼ読まずに離脱している。広告のターゲティングやLPの訴求がズレている可能性
Direct流入が異常に急増
Direct 95回(前週17回、+459%)
ブックマークやURL直接入力がここまで急増するのは不自然。Googleマップ経由やリダイレクト設定でチャネルが正しく判定されていない可能性がある。実態を確認すべき
Referral流入が大幅減
Referral 12回(前週31回、-61%)
外部サイトからの紹介流入が減少。ポータルサイトの掲載順位低下や、リンク切れの可能性
今週やること
施策名だけでなく、担当、具体策、見る数字までカード化します。
Direct流入急増の原因を特定する
459%増は異常値。チャネル分類がズレていると、広告や自然検索の効果を正しく評価できない
- 具体策
- GA4のDirect流入のランディングページ・デバイス・地域を確認。Googleマップのリンク先URL、リダイレクト設定、GTMのリファラー除外設定を点検
- 担当
- Web担当 / 制作会社
- 見る数字
- Direct流入の内訳と、修正後のチャネル別セッション数
トップページの予約CTA導線を強化する
全セッションの76%がトップページに着地しているが、CTA率が月間2.4%と低い。ここを改善すれば最もインパクトが大きい
- 具体策
- 予約ボタンをファーストビューに固定表示、スマホ画面下部に追従ボタン設置、ボタン文言を「WEB予約はこちら」→「今すぐ空き状況を確認」のように具体化
- 担当
- 制作会社 / 院長承認
- 見る数字
- 予約CTA率を3%→5%に改善(週15回以上)
広告のランディングページ別成果を確認する
広告費が月20万円に増えたが、広告経由のキーイベント率がオーガニックより低い(広告23/148=15.5% vs 自然30/145=20.7%)
- 具体策
- Google広告管理画面で、キャンペーン別・広告グループ別のCV数とCPAを確認。成果の低いキーワードを停止または入札調整
- 担当
- 広告運用担当
- 見る数字
- 広告経由のキーイベント率を20%以上に引き上げ
電話タップ増加の中身を確認する
電話9回は前週の4.5倍だが、実際に何件が新患の予約につながったかは電話でしか分からない
- 具体策
- 受付に今週の電話問い合わせ件数と内容(新患予約・既存患者・その他)をヒアリング
- 担当
- 事務長 / 受付
- 見る数字
- 電話経由の新患予約件数
どこで詰まっているか
広告を増やすべきか、HPの予約導線を直すべきかをファネルで見ます。
1. 見込み患者の訪問
サイトに来た人
2. 予約CTAクリック
予約率 3.2%
3. 来院見込み
CTAの約2割を目安にした参考値
どこから来た人が多いか
広告費を変える前に、どの流入が予約行動につながっているかを見ます。
配分変更はこの4象限で考えます。
今週の広告流入: 148件(前週差 +21件) / 自然検索: 145件(前週差 +3件)
入口ページを見れば、改善場所が絞れます。
勝っているボタンを見つけます。
/thanks-first/
/implant/
確認することと試す施策
会議でそのまま使えるよう、確認と実験を分けます。
Direct流入95回の内訳
GA4 > レポート > 集客 > トラフィック獲得 > Direct のランディングページとデバイス: 異常な急増の原因が計測エラーか実際の行動変化かで、次の対策が変わる
5月の新患数(速報値)
受付の新患カルテ / 予約システム: 月間レポートに新患数が未入力。HP経由の新患数が分かれば広告費対効果を評価できる
広告キャンペーン別のCV内訳
Google広告管理画面 > キャンペーン > コンバージョン: 月20万円の広告費が矯正・インプラント・一般のどこに効いているかを把握するため
Referral流入減少の原因
GA4 > レポート > 集客 > トラフィック獲得 > Referral の参照元: 前週31回→12回の減少が、特定ポータルサイトの問題か一時的なものかを判断するため
インプラントページにチャット型相談CTAを設置
インプラントページからtayoriフォームへのクリックが今週1件あった。相談ハードルを下げればCV増加が見込める / 見る数字: インプラントページからの相談フォーム送信数(現状月1件→3件が目標)
矯正ページの症例写真を追加
矯正は直近3か月で新患が安定している注力診療科。ビフォーアフター写真があれば滞在時間と予約率が上がる / 見る数字: 矯正関連ページの滞在時間とCTAクリック数
用語はここだけ見れば大丈夫です。
難しい言葉は、判断に必要な意味だけに絞っています。
CTA
「予約する」「電話する」など、患者さんに押してほしいボタンやリンクのこと
エンゲージメント率
サイトを10秒以上見た、2ページ以上見た、予約ボタンを押したなど、何かしらアクションした訪問の割合
Direct流入
ブックマークやURL直接入力など、検索や広告を経由せずにサイトに来た訪問。計測の都合で分類不明の訪問が混ざることもある
Referral
他のWebサイトに貼られたリンクからの訪問。歯科ポータルサイトやGoogleマップなどが含まれる
セッション
サイト訪問の回数。同じ人が朝と夜に来れば2セッション
キーイベント
予約完了・電話タップなど、医院にとって価値のある行動をGA4で計測したもの
LP(ランディングページ)
検索や広告から最初にたどり着いた入口ページ。ここの印象で予約するかが決まる
CPA
1人の新患を獲得するためにかかった広告費。広告費÷新患数で計算
詳細データを見る
| 指標 | 今週 | 前週 | 差分 |
|---|---|---|---|
| 予約CTAクリック | 12 | 8 | +4 |
| 予約率 | 3.2% | 2.5% | +0.7pt |
| セッション | 371 | 317 | +54 |
| 電話タップ | 9 | 2 | +7 |